💡NFTアートとは

NFTは所有権を主張できるデジタルアートです。

1)NFTとブロックチェーン

NFT(Non Fungible Token:非代替性トークン)はデジタル資産の唯一無二性を証明するためのツールです。これによりデジタル資産が実物資産と同様に資産として扱えるようになりました。そして、それはブロックチェーン(暗号技術を使った2者間の取引が検証可能な方法で記録された台帳)という技術によって支えられています。

暗号通貨(仮想通貨)はNFTと同じブロックチェーンの技術に支えられた通貨です。

2)NFTアートの誕生

デジタル資産の所有権がNFTによって主張できるようになると、デジタルアートは資産価値を持つようになりました。そして、2017年にNFTアートを語る上で欠かせないクリプトパンクスというアートプロジェクトとOpenseaというプラットフォームが誕生しました。彼らは2021年のNFTアートブームを牽引しました。

クリプトパンクス(CryptoPunks):1万の小さな(24✕24ピクセル)デジタルキャラクター画像から構成されるデジタルアート。初のNFTアートと言われる。クリプトパンクスの成功で、PFP(プロフィール画像)がNFTアートの標準的なアートスタイルとなった。

3)暗号通貨・メタバース、NFTアートを複雑にするもの

NFTアートを分かりにくくするものには、ブロックチェーンのほかにも、暗号通貨メタバースといった新しい概念があります。

特にメタバースと呼ばれる仮想空間では暗号通貨(仮想通貨)が流通し、NFTで所有権を認められた土地やアイテムの売買がなされており、テクノロジーの進化のスピードは目を見張るものがあります。

これらの新しく誕生した様々な概念に加え、NFTアートをより一層、難しくしているのは、NFTマーケットに「会員権」やメタバース上の「土地」などが混在していることです。

例えば有名なThe Bored Ape Yacht Club(BACY)というNFTアートはアートであり且つBACYというコミュニティの会員権でもあるのです。このようにNFTアートは機能的価値があるものと同列に並んでいるのです。

このようにNFTアートが新しい概念であるのは、そもそも現代アートが常に新しい試みであったことと無縁ではありません。

4)NFTアート購入にあたって考慮すべきこと

NFTアートは他の全ての資産と同じで、希少性や需要によってその価値が決まります。つまり、アート的な価値や将来性を見極める目が必要です。一方、取引は仮想通貨で行われるため仮想通貨そのものの価格変動に資産価値が影響を受けるという特性があります。

これらのNFT特性を理解した上で購入する必要があります。

安定したNFTアートを求めるのであれば、先述のクリプトパンクスやBAYCがオススメですが、これらは既に1千万円~3千万円という驚異的な金額で取引されています。なお、BAYCは2021年4月当初の販売額は0.08ETH(約3万2千円)でしたので1000倍近い取引金額となっています。

また、NFTアート市場にはNFTアーティストだけでなく現実世界の世界を代表する現代アーティストである、ダミアンハースト村上隆も参入して大成功を納めていることは特筆すべきことです。

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