🖼️現代アート事典

NFTアートを理解するために現代アートの基礎知識を駆け足で解説します。

マルセル・デュシャン

マルセル・デュシャン(1887年7月28日-1968年10月2日)は、フランス生まれの美術家です。20世紀美術に決定的な影響を残し、現代アートの父と呼ばれています。 特に1917年に「ニューヨーク・アンデパンダン展」に偽名で出品された『男子用小便器に「リチャード・マット (R. Mutt)」という署名をした作品))』が物議を醸しました。そして、この作品から現代アートが始まったと言われています。

コンテクスト

デュシャン以前の芸術は視覚で鑑賞する「網膜のアート(Retinal-art)」アートと呼ばれます。しかし、デュシャンが便器にサインしたものがアートかどうか物議を醸したことにより、アートはなぜそれがアートなのかを「問う」こと、つまり美術史の系譜という文脈(コンテクスト)において、なぜそれがアートだと言えるのか、或いはどのような哲学的意味があるのかを「思考するアート」へと変わりました。

現代アートにおいてはこのコンテクスト(文脈)でアートを説明することが非常に重要になってきた訳です。

ポップアート

現代美術の芸術運動のひとつで、大量生産・大量消費の社会をテーマとして表現するために、商品や広告、漫画などを素材として扱いました。1960年代にアメリカのポップアートはロイ・リキテンスタインアンディ・ウォーホルの二人の登場によって一般大衆に熱狂的に受け入れられました。ロイ・リキテンスタインは漫画の一コマをキャンバスに拡大して表現し、アンディ・ウォーホルはキャンベル・スープの缶やマリリン・モンローなど有名人の写真などを用いた版画を大量生産しました。大衆の中にアートが浸透したという意味で非常に大きな芸術運動でした。

ガゴシアン・ギャラリー

ガゴシアン・ギャラリーは、ラリー・ガゴシアン(1945.4.19-)が所有する世界で最も影響力のある現代美術のギャラリー(画廊)です。 おもに現代アートの作品や作家を取り扱っており、世界のトップスターたちが所属していることで知られています。 ガゴシアンに所属する現代アートのトップスターであるダミアン・ハースト村上隆はいち早くNFTアート市場に参入しており、ガゴシアン・ギャラリーも仮想通貨での支払いの受け入れを正式に認めています。

村上隆

名実ともに世界の現代アートのTOP10に入る日本人の現代アーティストです。村上隆は漫画アニメから大きな影響を受け、カワイイやオタク文化を西洋の現代アートの文脈に乗せました。

「ヒロポン」(1997年)や「MyLonsomCowboy」(1998年)などのアニメフィギュアのような彫刻作品が世界のアート市場で評価されていましたが、アート文化が全く育っていない日本では酷評されていました。2003年にルイヴィトンの鞄をデザインするなど世界での目覚ましい活躍をすると国内の評価も一変しました。

スーパーフラット

スーパーフラット (Superflat) とは村上隆が日本の消費文化を批判するために立ち上げた芸術運動および概念です。

スーパーフラットという言葉は日本の消費文化独特の浅はかな空虚感をはじめ、日本における様々な時代の様々な種類の平面絵画、アニメーション、ポップカルチャー、ファインアート、キャラクター文化といったものを示すときに村上が使用する言葉です。日本のアートムーブメントであり、欧米に向けられたブランド性をもったアートの現象であり、ニッチ市場販売の成功例でもあります。(Wikipediaより抜粋)

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